「靴のおはなし1」に収録されている小説やエッセイはどれも靴をテーマにしながら人生に寄り添っている内容で、しみじみと心に残るものばかり。私も40年生きてきて、今までたくさんの靴を履いてきました。靴そのものへの愛着や記憶、その靴を履いていた頃にあった思い出などが、読むほどに記憶の底から浮かび上がってきます。自分の中にこんなにたくさん靴の記憶があったのかと驚きです。当たり前過ぎて意識していませんでしたが、私の人生の病める時も健やかなる時もそばに靴があったのだなと。人生を共に歩んできた靴という存在が愛おしくなる1冊です。
とほん
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