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本のこと | 2019.12.15

「靴のおはなし、この一節」vol.04 本の轍 -Book On The Tracks- ・越智政尚さん


 
本を読んでいると、ふと立ち止まる一節に出会います。
 
「靴のおはなし」を読んだ あの人に、
心にとまった一節を聞きました。
 
第四回目は、愛媛の松山にある書店、本の轍 の主宰・越智さんが選ぶ この一節。
越智さんの感想とともにお楽しみください。
 

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スポーツやダンスをする時、履物は大切である。裸足という履物も含めて靴を履くと、その「特別な時間」が始まる。
 

近藤良平 『いっぽの旅』
-靴のおはなし 1-

 
 

数年前まで競技に熱中していたほど自転車に乗ることが好きだ。
ロードバイクに跨る時は専用の靴を履く。
スキーシューズと同じようなつくりで靴とペダルを固定することで、
踏力を逃さずペダルに伝えられるようになっている。
僕の自転車の師匠が「自転車は現代の草鞋(わらじ)だよ」とよく言っ
てたんだけど、その言葉を思い出した。
靴をペダルにカチッと嵌めると僕の中の「特別な時間」が始まる。
さあ、今日はどこへ行こうか。
 
選・文 越智政尚

 

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春日町という春のウララカな陽気を感じさせてくれる名前の町に、ひっそりと佇む
ちいさな書店です。
夫婦で営む店内には、古書や新刊に加え関連雑貨が並ぶほか、ドリンク類も提供し
ています。 “本と雑貨をハシゴして、ついでにコーヒーも飲める本屋さん” として、 「文学のまち松山」を散策する道すがら、気軽にお立ち寄り頂けると嬉しいです。
https://www.honnowadachi.com


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