靴にまつわる短歌と小さなエッセイをご紹介する、「靴のうた」。
やんちゃな靴には思い出もたくさん。どうぞお楽しみください。
スニーカーの親指のとこやぶれてて親指さわればおもしろい夏
-陣崎草子『春戦争』
子どもは、気に入った靴を履き続けます。少々破れていたって、履けるなら履きます。あなたの、お気に入りのスニーカーがやぶれてしまいました。そこから親指が突き出ています。友だちが「ここ、やぶれてるぞ」とからかって、あなたの親指を指で突きます。「やめろ。くすぐったいだろ!」と、あなたは逃げ出します。スニーカーがいちばん似合うのは少年少女。靴が多少やぶれていたって、何か具合の悪いことがあったって、平気で乗り越える。それが少年少女なんです。
選歌・エッセイ 千葉 聡
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○「靴のうた」プロローグ
○「靴のうた」第1回
○「靴のうた」第2回
○「靴のうた」第3回
○「靴のうた」第4回