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靴のうた | 2018.12.24

靴のうた -第8回- 上履きのかかと


靴にまつわる短歌と小さなエッセイをご紹介する、「靴のうた」。
先生との日々を思い出しながら。どうぞご覧ください。
 
 

意思と意志どう違ふかと上履きのかかと潰して質問に来る

田口綾子『かざぐるま』

 

 田口綾子さんは、高校の教員。高校生にとっては、制服を少し着崩すことが大切です。あまり大きく着崩すと、ただの馬鹿な奴。すべてきちんと着ると、学校案内のモデルのよう。「少し」がだいじなんですね。
 この加減がわからない、という人には、上履きのかかとを潰すくらいがちょうどいいでしょう。こうして「少し」を学んで、自分流を見つけていくんです。
 でも、靴のかかとは重要。災害時、いざ駆け出すときには、かかとをちゃんと履いていたほうがいい。本欄を担当している私も教員です。「かかと潰すな」を口ぐせのようにして、日々働いています。

 
選歌・エッセイ 千葉 聡

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