靴にまつわる短歌と小さなエッセイをご紹介する、「靴のうた」。
私の足と靴。どうぞ、ご覧ください。
会社では裸足になつたことはなく巻き爪のままときをり走る
本多真弓『猫は踏まずに』
みなさん、ようやく秋らしくなってきました。この夏、少しはお休みがとれましたか? ちばさとは、小論文の個別指導、陸上部合宿、短歌の取材など、毎日何かしらの仕事があり、「何もない一日」は2日だけでした。
でも、そのわずかな完全休業日に、特別なことをしました。朝ゆっくり食事したあと、急に思いたってマッサージに行ったのです。
「今日はお休みですか?」
「はい。何もない完全な休日なんです」
マッサージの先生は「じゃ、せっかくだから特別なことをしてあげましょう」と、足のマッサージをしてくれました。
いつもは短時間、肩をもんでもらいます。足のマッサージは初めて!
「首や肩が凝ったからといって、首や肩だけをもんでいてはダメなんですよ。足のほうからじっくりとほぐすことが、体ぜんたいを整えることにつながるんです」
先生は微笑みながら足の裏、ふくらはぎ、膝のあたり、太腿、すべてをマッサージしてくれました。人前で裸足をさらすことが、なんだか新鮮でした。そして、なにより、超、痛かった!
いつも生活をささえてくれる靴さん、ありがとう。
その靴の中でがんばっている足さんも、ありがとう。
選歌・エッセイ 千葉 聡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○プロローグ
○第1回
○第2回
○第3回
○第4回
○第5回
○第6回
○第7回
○第8回
○第9回
○第10回
○第11回
○第12回
○第13回
○第14回
○第15回
○第16回
○第17回