靴にまつわる短歌と小さなエッセイをご紹介する、「靴のうた」。
あの頃の自分に思いを馳せながら。どうぞ、ご覧ください。
校庭に脱ぎ捨てられたジャージ、靴、夢 一斉に朝になろうか
千葉聡『飛び跳ねる教室』
ループ舎の服部多圭子さんから「単行本のために小説を書いてください」というメールをいただいたのは一昨年の春。「千葉さんの短歌には、靴を詠んだものがあり、特に印象に残っています」と書いてありました。服部さんが挙げてくださったのが、この歌です。
私は公立の中学校や高校で国語を教えています。校内のあちこちには、生徒たちの忘れものが転がっています。なぜか靴が転がっていることもあります。面白いのは、どんな靴からも、その持ち主の個性が感じられること。たくさんの時間をともにする靴は、もう一つの自分なのですね。
私が書いた「忘れ靴クラブ」という短編は、『靴のおはなし1』(ループ舎)に収録されました。このエッセイも、今回が最終回。ご愛読をいただき、どうもありがとうございました。またどこかでお会いできますように。みなさん、お元気で!
選歌・エッセイ 千葉 聡
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